私は7年以上月経がありません。
2017年12月に子宮内膜症と診断され、服薬することで月経が来ない身体の状態になっています。
子宮内膜症の経過や、ここは自分にとって良かったなぁということを記していこうと思います。
子宮内膜症とは子宮の内側にある子宮内膜が子宮の内側以外に発生してしまう病気で、
それによって子宮内膜がたまってしまったり、他の臓器と癒着してしまったりで、痛みが発生します。
不妊症の原因になることもあるそうです。
詳しくはこちらのページをご覧になってください。
▽公益社団法人日本産科婦人科学会ホームページ内「子宮内膜症」
https://www.jsog.or.jp/citizen/5712/
私の場合は「チョコレート嚢胞」と言って、卵巣に子宮内膜が逆流してたまってしまうのと、恐らく腸付近に癒着していて排便痛になるのが主な症状でした。
ある日、内臓をえぐるような激しい腹痛に襲われて婦人科を受診したところ、子宮内膜症と診断されました。
ちなみに、今まで生理痛は重くなく生活に支障の無いレベルでした。
その後、地域で一番大きな病院へ紹介状を持参して受診し、手術も言及されながら何度か受診と検査をしました。
診断直後の症状は落ち着いていたのですが、2018年1月の休日に、全く動けず、脂汗をかきながら横になり長時間悶え苦しむことがありました。
市販の痛み止めもうまく効かず。
月経ではないときも痛み、排便後も強く痛み、いつ痛くなるかもわからない恐怖感などで先の予定を組むことができませんでした。
後輩の結婚パーティーにも泣く泣く欠席したり。
当時働いていた会社も退職してしまうほどでした。
2018年2月中旬から服薬することになりました。
そのときの医師によると、「排卵を止めることで月経を止め子宮内膜の逆流量を少なくする&直接的にチョコレート嚢胞を小さくする効能がある」
というようなお話しだったと思います。
しかも、少し前にジェネリックになったばかり。
ちょうど良いタイミングだったのだなぁと、とても前向きに捉えていました。
診断される少し前までは、股関節痛で婦人科を受診して、もし婦人科系の疾患だったらどうしようと漠然とした恐ろしさがありました。
ただ、子宮内膜症と診断されて、医師からのさまざまなご説明による正しい知識と正しい範囲の恐ろしさを受け入れることができ、余計な恐怖感はありませんでした。
服薬開始後の3月頃には、薬の効果と身体を休められたこともあってなのか、激しい痛みに襲われることもなくなっていました。
元のかかりつけ医に戻ることになりました。
そして、月経が無いことでPMS(イライラや不安感、生理前の体調不良)や月経時の体調不良、経血の心配、不快感、ナプキンなどの様々な悩み事も無くなり、心穏やかに生活できるようになったのは良いことだなぁと思っています。
ただ、「楽になれるから生理止めたほうがいいよ!!」とはおすすめする気持ちにはなれません。
まず、私は患者。専門的なことはなにもわかりません。
服薬することで制限もありますし(1日2回の服薬や副作用、服薬中はほぼ妊娠できない等)、月経困難症でも薬が合わず苦しむ方もいたり、なんとなく服薬は嫌だなぁと思う方もいたり。
月経が止まる疾患の方もいらしていて。
たまたま私が子宮内膜症になって、たまたま薬が身体に合って、結果的に自分にとって良いことだなぁと思うようにしただけのことかと思います。
以前は月に一度の受診でしたが、いまは3か月に一度の受診になりました。
チョコレート嚢胞も小さくなり、腹痛になることも無く過ごしています。
直近での受診では、子宮筋腫が見つかりました。
ただ、医師より「小さいから気にしなくて良いよ〜!」と言われました。
この頻度で婦人科に通っているので、婦人科系の疾患を早期発見でき、経過も定期的に診てもらえることは個人的に良いことだなぁと思えました。
私は現在月経は無いですが、個人差のある月経症状や、月経のあらゆる不快感というのは個人それぞれに多様な敬意を払う一部として考えていたりします。
自分の経験や見聞きしたものがすべてではないという想像力を持つだけで、敬意や優しさは広がっていくものだと思います。
(これは月経以外のこともですね)
何かがあったら医療機関へ行ってみてくださいね。
症状が軽減されるのはもちろんですが、正しい知識と、漠然ではない適切な範囲の恐さを受け入れられたりできたのは私にとって大きなことだったなぁと思います。
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