「保育士試験を受けよう!」と思い立ったのが
正社員としてフルタイムで働いていたとき。
しかも、試験の3か月前。
標準学習時間は6か月。明らかに少ない。
法学部を卒業して、赤ちゃんすら抱っこしたことのない保育知識ゼロの私が独学で筆記試験合格率20%前後の難関資格に挑もうとしていました。
「おいおい国家資格だぜ、舐めてんのか」感が満載なことがおわかりいただけるだろうと思います。
(しかも当時は国家資格だと知らずに受験しました、ごめんなさい)
一見無謀とも思われる難関を突破できたのはなぜなのか?
私が実際に行った勉強法を紹介したい。
■購入した本と勉強法
購入した本がこちら。
①「保育士試験用のテキスト」(上下巻にわかれているものが多いです)
②「保育士試験過去問集」
③「保育士実技試験用のテキスト」
以上、3種!
前述したことも踏まえ「おいおい嬢ちゃん…?」とそろそろ殴りかかりたくなってくる方も多いかもしれません。
さすがの私も独学と言えば通信講座と思い、5万円くらいかけて申し込みました。
「なんだよ、3種の本だけ買えば良いって早速嘘じゃねーか!」って憤っちゃいますよね。
その説明をしましょう。
私、実は一発合格ではないのです。
一発で合格したのは9科目中6科目のみで、あとは一発合格したのが有効(3年有効です)なうちに合格しています。
勉強時間が少なく通信講座のDVDを観る時間や添削をしてもらうスキが無かったこと(必要性もあまり感じませんでした)、DVDもさらりと観るもあまりピンと来ず。
複数回試験を受けてみて「この3種だけで足りたなあ」という実体験に基づく結果論なのです。
テキストはお好みのものでいいと思います。
ちなみに私はこの3種ともに近喰晴子先生の本。
Amazonさんで見てみたら、合わせて7,500円くらいでした。
本に関してはテキストをひたすら読んで覚えたり、過去問は解いてみたり。
鬼門の教科は書いて覚えたりしました。
あとは倉橋惣三さん頻出。迷ったら倉橋惣三さんです。
合格に必要な勉強時間は100〜180時間だそうですが、時間は関係無く、テキストを覚えて過去問が合格ラインならOKという基準でやってました。
実技は造形と言語を選択。
筆記試験合格後に初めて受験資格を得られます。
自己採点で合格判明後に初めて実技用テキストを購入して勉強を始めても間に合いました。
造形はお題に沿った保育にまつわる絵を描きます。
過去問をやってみたり、テキスト通りのコツをふまえながら練習してみたり。
試験時間が意外と短いので、練習して慣れておくのが合格への近道かと思います。
ここで、保育現場の知識ゼロだと厳しいポイントがひとつ。
保育施設の雰囲気や行事、遊びに疎いんですね。
なので、保育施設の雰囲気や保育の現場で行われている行事や遊びも勉強しておくと安心です。
私が受験時の課題は「色水遊び」。
試験問題を読んだときの「は…?なんだそれ…?」という焦りの感情は今も忘れられません。
その後は前後の文脈やその文言自体から「色水遊び」は何たるやを推察する名探偵コナン状態でした。
言語は事前に選んだ物語を3分にまとめて3歳児相手と想定してお話しをします。
ストップウォッチをおともに、テキストに記載のある文言とコツをそのままに練習を重ねました。
「合格する勉強法!」と銘打ちながら、至って普通なのです。
■文明の利器の力も借りる
そして、上記3種と並行して活用していたのが
「インターネット」!!
保育士試験関連のGoogle検索回数は数知れず。
憲法や関連法律を覚える必要が出てきます。
テキストに「この法律は覚えていたほうが良いよ!」と記載があり、試験では条文の穴埋め問題も多いです。
法学部出身ですが条文の一字一句まで暗記の必要も無かったりするので、在学中より条文を暗記しています。笑
インターネット上で公的な機関が憲法や法律を無料で掲載しているのでそれを参考にしました。
図書館へ行って六法全書をめくる必要は無いです。
最後まで苦しめられた教科「社会的養護」の資料も厚生労働省のサイトにまるっと掲載されているのですべてに目を通しました。
覚える必要は無いのですが、グラフの割合や、この資料は何について書かれているかを把握しておくと安心です。
そして、暗記すべきものの覚え方や勉強法のまとめサイトも多数存在しています。
この科目はこのエリアを勉強すればいいよーとか、
この法律はこういう目的で作られたよーとか、
覚える人物の語呂合わせとか。
一問一答ができちゃうサイトもあるので、スキマ時間にも。
テキストだけではまかなえない要素をインターネットで埋めていく感じです。
■実は無謀ではない
冒頭に「一見無謀」と書きましたが、実は無謀ではありません。
受験資格は幅広く、私の場合は大卒(保育士と関係ない学部)というだけで受験資格がありました。
その他、一定の実務経験がある最終学歴が高校や中学の方も。
門戸は広く開かれています。
となると「独学で合格した白鳥、頭良い説」も出てきますよね。
そうでもないです。
ごく普通の平均的な地方私立大学を卒業しています。
算数などは本当に苦手です。
保育科のある大学や専門学校を修了すれば、この試験を受けることなく資格取得が可能で、一般的にはこちらのほうが多いかと思われます。
(元保育士の友達に聞きました)
今のところ保育士として働く予定は無いです。
試験受かる知識だけ持った赤ちゃん抱っこしたことのない保育士が誕生したたけで、実務経験が無いとわからない部分は相当大きいと思います。
撮影の仕事で保育の現場に伺うことも多いのですが、保育士さんたちの何と素晴らしいこと。
合格した知識だけではとても肩を並べられません。
実務経験をしていたほうが良いだろうな… とは思っています。
保育士不足や待機児童の一助にもなり得ますしね。
保育士試験に合格したメリットとして、今まで知ることのなかった分野を勉強したことによって人間や社会問題への見識が広がったことは大きいです。
社会的な問題への関心もより身近なものとしてとらえることができます。
あとは、単に合格した達成感、売り手市場の安心感もあります。
意外と身近な資格です。
子どもに関わる仕事をしていきたいなという方、なんか勉強して資格取りたいなという方にもおすすめかなと思います。
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